こんにちは、ゆずです!

とうとう12月に入ってしまいました…。
おそらく、2024年内に年内の記事を書くのは難しそうというのが明確になりました笑

ということで、年末にかけて少しピッチはあげようと思っているのですが、書いては出し、書いては出しの自転車操業でやっておりますので、少し来年に持ち越すことになるとは思いますが、今年も最後までよろしくお願いいたします。

さて、前回、都内最高峰の雲取山に挑戦しガッスガスの頂上にたどり着くことが出来ました。
今回は、予約している小屋「三条の湯」にたどり着くことができるのか!?
下山編になります。

三条の湯では16:00までになるべく到着するようにと言われています。
頂上を出たのが13:00過ぎ。
予定では2時間30分程度なので15:30には到着の予定です。
この日は、天気も悪く寒さもあったため休憩もそこそこにして出発!

事前に調べたところ、雲取山頂上から三条の湯までの道のりは崩落しているところもありあまり足場が良くなさそうとのこと。(完全に崩落しているところもありそちらは迂回するためのルートもできています。)
まずは、お隣の飛龍山と三条の湯の分岐まで目指します。

もともと、下山では必ずと言っていいほど尻餅をつく私。
その上今回は落葉が多いこと、雨はほとんど降っていないものの、霧で足元がぐずついていることが恐怖心をあおります。

三条の湯まではおよそ1000mほど標高を落とさなければいけません。
それを約2時間30分で行う訳ですからもちろんかなり急な下りになります。
この雲取山から分岐までの道のりも急な道ながら狭くジグザグに下っていきます。
道自体が狭いので、継ぎ足のようになりバランスをとるのも難しいです。

写真を撮るゆとりもなく約20分程で分岐に到着。

下りが苦手な私はここまででも結構ぐったり。
でも本番はここからです。
時間的には順調。
気を引き締めて下っていきます。

ただしここからは本当に気持ち的に余裕がなくなるくらい道がシビアでした。
歩かせる気ないやんみたいな感じで笑。
本当に何度も何度も気持ちが折れかけました。

こんな狭い道で、この道自体も左に傾いています。
幅も足1つ分しかないので平行棒の上を歩いている気分です。
大げさと思うかもしれませんが、一人だったこともありメンタルやられていました笑

いま、記事を書きながらこうやって写真を見ると、落ち葉がきれいだなぁなんて思うゆとりもあるのですが笑

途中にある、こんなボロボロの看板を見つけても安心に繋がるくらい、本当に心細かったです。

加えて何が心配だったって道迷いや滑落はもちろん、熊問題。
YAMAPの警告コメントで「二つの光が見えて、よく見たら熊の目でした。」と書いており、熊がいることが判明。
そりゃ、去年も高尾に出てるんだから出るよな。
少し木々がざわざわと音が鳴っただけでもビビり散らかします。

途中で倒木なども。
この倒木乗り越えて向こう側に行かなければなりません。
こういう場所を通るとやっぱり確かにアルプスなどは距離も長く、場所によっては岩登りなど技術的に大変な場所は多いかと思いますが、こういった主要ではない低山など百名山であってもこういった登山道が整備されていない場所の方が危ないように思います。
これはもちろん管理してない自治体が悪い!とい言っているのではなく。
長野県はやはり山が大きな経済を回す一部になっているため、税金などが整備に使用できますが、やはり他の都市ではここまで手が回らない状況があるのでしょう。これは私の勝手な憶測ですが笑 

この山域ではクラウドファンディングで登山道の整備の資金を集めているようです。
YAMAPなどでもふるさと納税の一部で登山道の整備に課金することができるようです。
自分のレベルに会った山域を選ぶのと同時に整備されるのを待つだけでなくそういった活動の支援もしていかなきゃいけないですね。

ここで嬉しい兆しが。

青空が見えてきた!
青空が見えるだけで大喜び!
周りにだれも人がいないのを確認して「青空嬉しい!」と大声で言いました。笑 
この青空のおかげで少し元気に。

安心したのもつかの間。

今度は登り。
あとから聞いたところ、崩落した道を迂回するために一回登ってまた下るルートになったとのこと。
せっかく下ってきたのに、また登るのかと絶望しました。
紅葉はきれいだけどね笑 

更に、道迷いの警告がYAMAPの地図上でたくさん上がっていたのですがまんまと引っかかりました。

この紫の場所が私が立っていた場所。
私は最初にこの通りのまま右の青い矢印のルートに行きました。
しかし正解は赤い矢印。
右の青いルートに行くと、今までみたいな斜めの道になり次第に全く道らしくなくなってしまい明らかに歩けない。
落ち葉も誰も踏んでないようなふかふかな場所。これは…と思い逆戻り。
また紫の場所に戻ったら一段下がったところに赤いルートを見つけました。
わかるかいな!!!!
本当に本当に遭難してもおかしくないレベルでわかりにくい道でした…。
このときばかりは一回たたずみ、本当にこのままここで一晩過ごさなきゃいけないかも。
避難小屋に戻ろうかとも思いました。
本当に赤いルートまで戻ってくることができて良かったです。

そしてついに看板が!!!!

道が合ってたという安心感と、三条の湯までもうすぐです。
道標に従って下に行くと川が見えました。

YouTubeで見た橋です!
嬉しい!この橋、近づくと…

結構斜め笑 
この橋、雨が降った跡はときどき浸水してしまっていることもあるそうです。
やはり天候はちゃんと見た方がいいです。

そして、ついに…!

15:41三条の湯に到着しました…!!!!!
嬉しすぎるし、生きてここまで来られたということにグッときました。
今年一番の大変な山行だったかもしれません。
ソロだったせいもあり双六よりも全然怖かったです。
本当に一生、山荘に着かないと思いました、本気で。

安心とともにチェックインです。
同じタイミングで団体さん1組と同じくソロの方と一緒になり順番でチェックインと説明を受けます。

今回、私は初めて大部屋にお泊りします。
受付をしてさっそくお部屋に向かいます。

素敵~!!!
その日女性の宿泊者は8人。
というか、先ほど受付で一緒になった団体さん以外はこの部屋に収まりました。笑 
お布団は掛け布団とは別に毛布が二枚あり、温かく過ごせそうな予感です。

それに加えて

薪ストーブ!!!!
温かい!!!!!

この上にはその日に使用した衣服も干してありました。
私もレインカバーを干します。
なんて素敵な山小屋だこと!!!!

荷物の整理をしてそのままお風呂に入るか悩みます。
いや、でも寝る直前に入りたい!!!と
の事で身体を拭き、疲れた身体におやつを入れるため食堂に行きます。

厨房の中では晩御飯の準備をしてくれています。
ここではビールなども売っています。
ギターもあってい雰囲気。
ストーブもありここも温かい空間。
本当にこの時期に来てよかったな。
ここにある「山と食欲と私」という漫画を読んでおやつを食べます。(初めて読んだ漫画ですが、めっちゃ面白かった。そのうち大人買いする。)

少し落ち着いたら少し回りを見てみます。

トイレ。
宿泊者もお金を入れます。
私は500円玉しかなかったので5回分!と思いベットしました笑

水場。
こちらは歯磨きや手洗いなどもできます。
石鹸もおいてありましたので、手を洗う場合はここの石鹸を使用しましょう。
このお水も飲めるお水だそうです。

この三ツ山というのが一番大きい建物です。
この日は女性の宿泊客が多かったのでここが女性部屋。
もう一つのお部屋が男性の大部屋。
そして個室が二人から借りられますが今回は団体さんが二部屋使用していました。

大部屋には

消毒液や囲碁なんかもおいてある。

テラスもあるのですがそれは次の日のお楽しみです。

さぁここから暇になってしまったので30分程おやすみなさい笑 

食事の時間になったタイミングで小屋主さんが「準備できましたよ~」と声をかけてくれます笑 
至れり尽くせり。
ちなみに夕食は17:30、朝食は5:30と覚えやすいです。

お楽しみの夕食は!

・セロリのスープ
・ごはん
・ほうじ茶
・漬物
・大根の煮物
・菜の花
・(何か忘れた)
・ポテトサラダ
・自家製ハム(梅ジャム付、ハムじゃないかも)
・さつまいもとかぼちゃの天ぷらです

ちょっと時間が経ちすぎて忘れちゃったんですけど、あの白い細長いのなんだったかなぁ…ポリポリなんだけど大根ではなかったんですよ…。
ちなみにこのお野菜はほとんど小屋のオーナーさんが作ってる食材とのこと。
すごい!というかこの品数が山小屋とは思えません…!
本当に最高のごはんでした。
特にセロリのスープがすごいおいしかったです。
セロリってクセがあって苦手な方もいるかもしれませんがこのスープは火が通っているのでクセがマイルドになって、丁度いいアクセントになっていました。
また、ごはんは何と山小屋の方が釜で火をくべながら炊いたのだそう!
粒が立っていておいしかったですし、少しおこげも残っていて2膳分食べました笑 
山小屋の方もこの日はうまくいったと満足気に話していました、かわいい笑

もう大満足の夕食でした。
本当に都会のランチで出てきそうなお食事でびっくり。
この写真では見えにくいですがお皿の右上には「三条の湯」と焼き印?のようなものが押されているのもまたGood。

バクバクごはんを頂き、待ちに待った温泉です!
少し早めに食事を食べ終えて、お風呂を一人占めするためにそそくさと準備して向かいます。

この日は女性が多かったので、女性が大きいお風呂だったようです。

作戦勝ちで一人占め出来ました!

オリジナルソング?笑 
脱衣所に飾ってありました。

入り繰り付近にはここを訪れた人達が書いた川柳が飾ってありました。
ほっこり。

お風呂も一人だったので写真撮れそうだったのですが一応自粛笑 
もちろん石鹸は使用できません。
軽く身体を流して入浴。
お風呂には昔ながらの木の蓋がしてあって、過去に行った尾瀬の温泉小屋を彷彿とさせます。
お風呂は丁度いい温度(温度計は40℃程度でした)でしたが、5~6分するとぽかぽかで半身浴に。
足に冷や水をかけたりなどセルフ交代浴をして15分程一人でのんびり浸かりました。

さて、お風呂から上がっても18:20笑 少し荷物を片づけてから、また食堂に戻って「山と食欲と私」を読みに行くと…。

その日に泊まられている小屋番さんがお食事をされていて、その他のお客さんも一緒に吞んでました笑 
漫画読んでいると、前日に取れたローストディア(鹿肉のロースト)を勧めてくれました。
そんなことある?!
つまみながら漫画を読んでるといいちこのお湯割りまでくれました笑 
なんて素敵な晩酌!
漫画を読む手も進む進む笑 
そしてそこからは宴会状態笑 
小屋番さんもフレンドリーだし、一緒に泊まっていた常連さん一人も優しくウェルカム体制。
25歳の二人で来てた女の子たちは初めての小屋泊とのことでめっちゃフレッシュな反応でした。
そこから山の話や小屋番さんの事情の話などをしてくれました。
なんと、このフレッシュな二人組は医療事務とのことで医療関係で意気投合。
そして、小屋番さんが言うには山には医療関係の人間が多いとの事笑 
確かに看護師さんから山のYouTuberになってる方とか見ますね笑 
何か仕事と趣味にも相関関係があるのかもしれません笑 
最後には小屋番さん(次期オーナー?)の北爪さんがギターを弾いてくれました!
このギターを聞きに常連さんになる方もいるみたいです。
即興とみんなで歌を歌ってみたいな本当に昔ながらの山荘の風景のような一晩を過ごすことが出来ました。
一人でいく初めての山荘がここで良かったと心の底から思います。

三条の湯は21:00が消灯です。
そのころに宴会もお開きになり、お部屋に戻ります。
そのころ薪ストーブは燃え切っていましたが、夜の間なるべくついているようにと大き目の薪を新たに焚いてくれました。

毛布にくるまれてぬくぬくしながら就寝です。

次の日。

5:30に朝食ですが結構みんなぎりぎりまで寝てて笑った笑 
小屋番さんが「ごはん準備できましたよ~」と起こしに来てくれた笑 
至れり尽くせりです。
これも少人数のアットホームな山荘だからできることかもしれませんね。

さて朝食はというと。

・味噌汁
・ごはん
・切り干し大根
・フキの漬物
・煮豆
・ハムオムレツ
・ひじき煮
・高菜?の漬物
・ごはんです。
このごはんも釜ごはん!
朝からしっかり2膳頂きました笑 
朝食では同じく唯一のソロの男性と相席に。
この方は二日目に雲取山にアタックするらしく、道について聞かれました。
下りよりは登りの方が良いかもしれませんが本当に崩落してるので気を付けてくださいと、ちょっと大げさに伝えてしましました笑 
まぁ、余裕で考えてるより多少難関と思ってかかった方がいいですよね笑 
この日の天気は曇り。
雨の可能性もあるので気を付けてくださいねぇと話し、男性は先に出られました。

さて、朝ごはんを食べてもまだ6:00。
下山には2時間程度しかかからないため少しのんびり出発しようと思い、前日行けなかったテラスへ。

ハンモック!
ぶれててすみません笑

のっかってみます。

最高すぎるね。紅葉も少しあり、鳥の声や山のにおい、川の音を聞いて、またひと眠りしたくなる気分です。
いつもだったら、こういう場所にいると手持無沙汰になってスマホをついつい見てしまいますが、この場面ではずっとここでぼーっとしていられました。
約20分程ここで過ごしていると徐々に寒くなってしまい中に入ります。

6:30に準備して6:40くらいに下山スタートします。

最後に、小屋番さんと常連さんとフレッシュ二人組に挨拶し先に下山開始しました。

北爪さんは最後まで優しくて、「またおいで」「冬が一番きれいだよ」「気を付けてね。もうここからは一本道だから迷わないよ」と声をかけてくれて、絶対また来ようと心に誓いました。

ここからの道のりは30分程山道を歩き、それ以降は舗装された林道を歩いていきます。

山道も、狭い場所はありますが前日のような崩落している場所はなく問題なく歩けます。
歩幅も比較的とれるので問題ありません。
また、川沿いをずっと歩いていく形になるので川の音が聞こえるので気分爽快で歩くことが出来ました。

三条の湯を出て、20分程。舗装された林道に出ます。

まぁここからが長かった笑

紅葉は時折見えるもののとにかく、ずっと同じ道だし、前日はあんなに待ち望んでいた舗装された道もやっぱり、味気がなくてつまらないという印象になってしまいます笑

ただ、天気が持ってくれているのが唯一の救いです。ただただひたすらに歩いていきます。

時折見える紅葉している山肌がきれい。

川も心が洗われます。

とにかくもくもくと歩いて8:46バス通りに到着します。ここから40分程歩いて、鴨沢バス停まで歩いていきます!

ここからは車道の脇の白線の内側を歩いていくのですが信号もない場所ですからめちゃめちゃ車がすごいスピードで追い抜いていくのでビビりながら歩きます。
ちなみに三条の湯の登山口付近にもバス停はあるのですがとにかく本数が少ないので鴨沢のバス停に行かざるを得ません。

車にビビりながら歩いていると太陽も!

下山後に晴れるのもあるあるですよね(圧)

そしてようやく、

9:17 バス停に到着しました!!!!

もう一時はどうなることかと思ったのですが本当に良かった!

無事に帰れたことに何より安堵しました。ずっと気を張って疲れました笑

ペース的にも良い感じに歩けていたようです。
まぁ時間ぎりぎりの設定で歩いていたことに関してはやはりあまり褒められたことではありません。
特に一人の山行なのでもっとゆとりを持ったスケジュールにしなきゃいけなかったなぁと反省。
本当にいい経験をしました。

まとめです!

雲取山~三条の湯までの道のりは本当に恐怖の連続でした。
特に下山が苦手な私にとってはもっと時間のゆとりを持った方がよかったこと、無理せず、雲取山荘泊でも良かったと大反省です。
今後は本当に気をつけたいと思います。
一方で、山小屋が最高すぎた。
温泉に入りたいという気持ちで無理していった三条の湯でしたが温泉以上に食事や小屋番さんの人柄に助けられ、楽しいひと時を過ごすことができました。
みなさん、本当におすすめです。
可能であれば、初日にのんびり上がって三条の湯に泊まり、二日目に雲取山(登りの方が怖くない)に行き鴨沢に下山するコースが安心です。
ぜひ行ってみてください。
また、晴れてるときにこのコースでリベンジしたいです!

おまけ

バスが10:16なので1時間ほど待ち時間が。
自販機で暖かい紅茶を買ったり、トイレに行ったり、行動食で持ってきていたオレオの少量パックを食べて待っていました。
ただそこに車が一台止まります。
その車体には「三条の湯」と…。
なんと小屋番さんがその日の下山組を乗せているではありませんか!!!
「奥多摩駅まで行くなら乗りな!」と言われ、バスを待たずに乗せてもらっちゃいました。
本当ラッキー!もちろん毎回ではなく、今回、たまたま小屋番さんが下山の日だったので乗せてもらったのですが、予定より1時間も早い電車に乗れたので本当に助かりました…。
本当に最後の最後までお世話になりっぱなしでした。

ここ最近で一番思い出に残る山行だったかもしれません。

今回はここまで!

次回は赤城山日帰り登山編です!まさかの○○が大活躍しました笑

ぜひ次回をお楽しみに!