こんにちは、ゆずです!

今回は10月半ばに行った涸沢カールのレポを書きたいと思います。

皆さんご存じの通り、涸沢カールはとにかく楽園という言葉がふさわしい場所です。北アルプスの山々に囲まれ、特に秋の時期には紅葉が有名で、ピーク時になるとテント場も200張ものテントで埋め尽くされると言われる、登山者には大人気スポットです。

また、涸沢カールを中心に北穂高岳や前穂高岳などへのアクセスも可能です。

今回は、紅葉を観に行った私たちののんびり?ハイキングをお届けします。

今年の夏はとにかく暑くて、10月を超えても半袖で過ごせる日がほとんどだったのにも関わらず、私たちが涸沢に行く1週間前の土日でなんと各地で今年シーズン初の降雪がありました。その週に日光白根山に登っていた友人は軽アイゼンを装着していったとか…。ここで我々に寒さと雪という壁が立ちはだかります。みんなで知恵を出し合い、軽アイゼンとダウンパンツ、防水の手袋が必要か…と言った意見が出てきたため急遽、平日の仕事終わりにワークマンに赴いたり、急いでAmazonで購入したりとバタバタな準備期間でした。

そんななか気になる天気なのですが、1日目はA判定。天気としても晴れ予報でした。しかし2日目。雨予報ではありましたが、3,000m地点では最低気温がマイナスになるといった記載が…!涸沢カールの標高2,300m程度。服装に迷う。一日目と二日目の天気の違いも怖い。とにかく今回は防寒を中心に考えてパッキングしました。後述しますが、もちろん私の山行史上最も重かったですが防寒具は持って行って良かったです。山小屋とは言え、大げさくらいに持っていく方がいいと思いました。

さぁ、実際に出発です。

今回はいつもの大学メンバーで行ってきました。金曜日の夜に集合し、そこから上高地の第二駐車場に車を止めます。今回はタクシーが動き始める5時まで二時間ほど仮眠し、身支度を整え出発です。夜のうちは星がきらっきらでした。本当に長野いいところ。

運よく、タクシー乗り場に5人乗れる大型のタクシーがおり、ゆとりをもって乗車できました。上高地に来て毎度なのですが、この上高地バスターミナルまでの道のりがとにかく酔う!本当にきつい!私は山登る前に毎回気持ち悪くなります。笑 ただ、同じメンバーで以前上高地に行った際には4人乗りのタクシーに無理やり5人乗ったのでその時に比べるとかなり快適に乗ることができました。経験って良くも悪くも働きますね。

ちなみにこの日の朝の寒さは2度。とにかくみんなで寒い寒いと言いながら歩きはじめました。服装の写真がないのですが、来ていたのは長袖の下着、ロンT、フリース、レインウェア。下は秋・冬用タイツ・綿入りハーフパンツ・レインウェア。防寒具としてニット帽、手袋、ネックウォーマー、カイロを使ってました。正直、インナーダウンを着るか迷うぐらいでした。でもきっと歩き始めたら熱くなるだろうと思いひとまずこの装備です。

上高地バスターミナルを出たのが約5時30分過ぎ。当面は平坦な道を進みます。

てくてく歩き10分もしないうちに河童橋に着きます。予報通りの快晴で、毎回美しい姿を見せてくれます。天気がいいのは日頃の行いがいいからだねぇなんて言いながら、まずは明神に向かいます。

河童橋から明神までは約1時間程度。とにかく平坦です。梓川沿いをグングン歩いていきます。6時を過ぎてくると遠くではありますが朝焼けが山を照らします。何岳だったかな笑

みんなでわいわいいいながら歩くのは楽しいですが、平坦なのでそれはそれで少し暇。とにかく突き進んでいきました。

そして、6:30頃に明神に到着。この時間には明神池までの観光客は少なく奥までいく重装備の方ばっかりでした。今回はここで朝ごはんです。ベンチがありそこに座ってたべました。歩いていると寒さを忘れ、このころは一回レインウェアを脱いでいましたが、ごはん休憩中にまた体が冷えてきます。写真も寒そう。

ちなみに明神のトイレはお金を入れる場所がありませんでした。ここまでは観光客も多いしからでしょうか。

さて、またほぼほぼ平坦な道を1時間ほどかけて徳澤を目指します。ここもまた森のなかと川沿いに出たりしながら歩いていきます。

正直、どこかを見ると言う感じでもないです笑 そして徳澤の写真がない笑

徳澤園にはレストランがあり暖かいカレーやうどんを食べることが出来ます。トイレは仮設トイレで、使用中はなんだかそわそわしました。男性と並列で特別な仕切りはありませんが、男性と女性が一応分かれていました。

徳澤園にはカフェがあり、そこでうどんやアイスクリームなども楽しめるようです。あったかいうどんも食べたかったですが早く涸沢に行き、写真撮影を楽しみたかったのでぐっと我慢して先を急ぎます。

ここからまた横尾までほぼ平坦な道をトコトコ歩いていきます。平坦と言え、案外歩いているといつも登山では使わない筋肉を使っているようで、ふくらはぎやスネの筋肉に効いている感じがします。

9:10頃、横尾に到着です。我々、かなりゆっくりペース。写真なども撮りながら進みます。

横尾には涸沢までの道のりで最後のトイレになるのでみんなでトイレ休憩。ここから、登りが始まるとのことで私はアミノバイタルをチャージ。横尾から涸沢カールまで3時間30分程度の想定です。ここからは山道に入ることもあり紅葉が増えてきます。(ずっと山道ではあったんだろうけど)

9:20ごろにいよいよ本格的にスタートです。

歩いていくと山間を歩いて行って上り坂も増えてきますが、そこまで急な登りではなくそこまで負担になりません。道自体はやや狭く、すれ違うにはどちらかが待つ必要があります。

たまに木がなくなった際に開ける場所が複数あり、そのたびに紅葉が見えます。写真じゃ全然伝わらないですが…

10:40頃、本谷橋に到着。ここでかなり陽が出てきたためみんなで休憩がてら日焼け止めタイムです。

この日は本当に天気が良く、歩いてると結構汗をかきます。 本谷橋は水もさほど多くなく、川沿いの岩場はこの地域の特性なのか白い岩で青空とのコントラストが出てとてもきれいです。まぶしくなってきたためここからサングラス装着です。

10:50に再出発。ちょっと想定より遅れ始めます笑。でも紅葉は増えてくるんです。この本村橋ですれ違った方に紅葉はまだあるか聞くと「うん…まだ大丈夫だと思う」とのこと。やっぱりオンタイムではなかったか…。でも。歩いている中では壮大な山間に見える紅葉がきれいで次第に涸沢カールへの期待が高まります。

ここらへんから人もちらほら見られます。歩いていると前方の方がざわざわしています。正直、あまりきにしていなかったのですが、歩いてると急に猿がでてきてびっくり!正直、声を出してしまいましたが、猿は人間なんかきにすることなく悠々と私たちの横を反対方向に通り過ぎていきます。もう、みんな唐突の猿に啞然としてしまうなか、我々のなかで一番山に慣れている友人がしっかり写真に収めました。ありがとう!

まじでびっくりしました。

また、気を取り直して歩いていきます。まだまだ登りも急じゃなく、基本的には木々のなかを歩いていきます。本村橋から約一時間半、だんだん木々が減ってきて森林限界に出ます。

ここから、低い木々が増えて周囲の見晴らしがよくなる分、紅葉が見やすくなっていきます。そして、登りの勾配も大きくなっていき、ちょっと体力的につらくなってきます。

伝わるでしょうか?ここから一時間程度は岩場をどんどん上がっていきます。30歩上がっては止まり、30歩上がっては止まりで休憩をはさみながらのんびり上がっていきます。この日に唯一後悔したのが、“帽子”です。今回、寒いことを想定してニット帽で行ったのですが、木がなくなり太陽が直接当たることと気温も高くとにかくまぶしい、暑いの猛攻撃。つばのある帽子を持ってくればよかったととにかく後悔。唇とほっぺがかなりヒリヒリするくらい直射日光を浴びました。ここの斜面は結構長く、しんどかったけど振り返ると綺麗な紅葉が見られてそれを糧に頑張っていきます。

この急斜面を1時間程度あがったころ、涸沢カールの看板が見え始めました。うれしい!!!!

嬉しすぎるううううう!!!!!本当に最後の1時間がきつかったです。笑

この看板から数mで、到着です!

13:00頃、涸沢カールに到着。無事についたことに安心と休憩できる嬉しさに気が緩みました。

ここまで、少し長くなってしまったため涸沢カールの紹介は次に回します!

次回、秋の涸沢カール②―涸沢カールと大雨の二日目編― お楽しみに!