こんにちは、ゆずです!
今回は、アラサーの夏休み第二弾、双六岳山行レポです。
この双六岳。
今年一番の長距離山行です。
双六岳は北アルプスの一部で長野県と岐阜県の間にまたがる山です。
一番短いコースでも15時間以上かかる長距離山行となります。
ただ、鎖場や急登がずっと続くなどの技術が必要なわけではなく、なんか初心者向けとか言われているみたいです。(決してそうは思いませんでしたが!笑)
私的にはInstaなどでよく見るあの天空の滑走路のある山でかなり憧れていました。
今しか行けねぇ!!!という気持ちもある。
そして、今回のメンバーは大学時代の同級生メンバー。
本当は夏の間に行こうと話していたのですが、双六小屋が取れず秋に回したのでした。そ
れに合わせて私は夏休みを取りました。
山に全集中です(私だけ)。
さて、まず天気なのですが、初日の天気はA判定。
これは良いとして、二日目。なんと予報はC判定。
下界の天気は雨。
風速14m(マジ?!)とか書いてあって、ビビり散らす我々。
何なら出発2日前には他の場所に旅行にいこうかなんて話まで出ていました。
わたしは祖父母に会いに福島に行こうかと思って母にも山形旅行中に行くかも~なんて話していました。
しかし、どうやら二日目の午前中の内なら雨も降らずなんとか持ちこたえてくれそうとのヤマテン会員様からのご意見が!
本来であれば、一日目は双六小屋までとし、二日目の朝に双六岳登頂してから下山という方が多いのですが、天気の関係で一日目に登りきることにしました。
さぁ、いざ双六岳へ!!!!
まず一つ目の難関。
いつもの駐車場争奪戦です。
双六岳のスタートは新穂高温泉登山口という岐阜県高山市にある登山口になります。
ここは新穂高温泉に宿泊の方も来るのですが登山専用駐車場があります。
夜中の1時過ぎに到着したのですが、これがなかなか見つからなくてさまよいました。
ひとます観光案内所があったので、そこのトイレに行き作戦を練っていると第一登山者発見。
トレランの様相のお兄さん。
そのお兄さんが駐車場の場所を教えてくれました!
途中のトンネルに左に入る場所があってそこが駐車場だったようです。
気づかんなぁ。
次きても気がつかないかもしれない笑
そのお兄さんがめっちゃ丁寧に教えてくれて最後には「まだ空いてましたよ~」と優しく教えてくれました。
良い人。
まぁ、このお兄さんとまさかあんなところで会うなんてね…これはまだ少し先の話。
無事に駐車場を見つけて、車も止められたところで1時間ほど仮眠をとりました。
私はこの時全く寝付けず。
いそいそと準備をして4:00に駐車場を出ました。
駐車場からさっき言った観光案内所までは約5分くらい。
観光案内所で最後のトイレと登山届を提出しました。
結構この時間には続々と人影が。
新穂高温泉登山口からは槍ヶ岳やもちろん双六岳のその先の鷲羽岳や水晶岳、途中で分岐する笠ヶ岳があるのでそちらに行く方もいたかと思います。
ここから10分ほど歩き4:30~登山道開始!
ここからひとまず最初のポイントのわさび平までは約1時間。
ただひたすら歩くのみ!
しかし、砂利道もありますが基本的には舗装された歩きやすい道で、本当に緩やかな登りか平坦な道を歩いていく形になります。
ただ、この時間はまだまだ真っ暗だったので先が見えない怖さは若干ありました。
熊が出てこないかも心配した笑
あるいて40分程で笠ヶ岳への分岐にたどり着きます。
笠ヶ岳、つらいと有名ですが、もう分岐の時点からキツそうすぎる笑
いつか登る日は来るのだろうか笑
そして、歩き始めて約1時間…
5:31わさび平到着です。
この頃にはだいぶ日も上がってきました。
この時間は全く問題なく歩けています。
ここで有名な、冷やし野菜が売っているのですがこの時間はまだ蓋が閉まっていて購入は出来ませんでした。
わさび平の双六までの道のりにあるトイレはほとんど200円だったのですが、感動したのが便座があったかいこと!!
トイレもめっちゃ綺麗だし石鹸も付いてるし、神過ぎた!
わさび平のトイレもあったかくて綺麗でした。
15分程のんびりして5:15に再出発です。
ここから歩いて約20分で小池新道入口に到着します。
ここからいよいよ山道のスタートです。
ひとまず鏡平まで頑張ります!
ここからの道そこまで急な登りはなく緩やかな登りが続きます。
沢の横を通ったり小さな橋の上を通ったりと楽しんで歩くことが出来ました。
水、綺麗すぎ。
ただこの道を歩いているときに次の日の天気が頭によぎって、増水してこの橋がなくなってたらどうしよう、岩が濡れて滑って滑落したらどうしようと不安も募ります。
さて、小池新道入口から40分、6:49に秩父沢に到着します。
ここで朝ごはんをいただきます。
私はおにぎり1個とパン半分とカルパスを食べました。
この時には陽も昇り丁度日光が当たる場所にいたため思いっきり日光を浴びることが出来ました。
本当に次の日雨が降るのか…?
ここで20分以上のんびりしてしまいました。
ロケーションと天気が良すぎて動けなくなりました笑
後ろ髪引かれる思い出後にします。
ここからの道は少しずつ急な場所も増えてきます。
つらさはまだないのですがとにかく距離が進んでいない感じがして、鏡平が遠く遠く感じます。
というか本当に着くのか途中で本当にみんなで不安になっていきます笑
ただ、天気がいいため景色がいいのが救いです。
秩父沢から歩き始めて徐々に登りの斜度が上がってきた印象です。
秩父沢から40分程度7:51にイタドリヶ原に到着です。
あぁなんていい天気☀
ここら辺からあまり記憶にないくらいひたすら登ります。
8:21 シシウドヶ原
40分毎くらいにチェックポイントがあるのがありがたいです。
絶対に初心者向けとは言えませんが、初心者向けと言われるのはこのチェックポイントの多さとトイレの綺麗さが影響しているのでしょうか…。
ただ見える景色は最高です。
樹林帯は早々に抜けて低木の間を歩いているような形です。
そして希望の案内が
8:56 鏡平まであと500mです。
ここから歩いて10分程で
近い気がする…!
ででーん!!!!!
9:13に念願の鏡池に到着しました!
よりにもよってこのタイミングで雲が出現。
果たして槍チャレンジはどうだったのか…?
見えた!!!!
相変わらずかっこいいです!
すっきり見えた訳ではないのですが、多分残り2日でここが最後の晴れ間です笑
この時は風も少なかったので比較的リフレクションも綺麗に見られたので余計曇っているのが残念でした(´;ω;`)
そして、鏡平小屋に向かいます。
ここのトイレも200円ですが便座が温かかったです!
そして名物の
これ!コーヒーフロート!
めっちゃこれは染みました。
9月とは言え残暑残る中結構汗をかいていたのでオアシスのような気分になれました。
ちなみにかき氷を食べている方もいましたよ!
何月までやってるのかな。
友人はここでうどんを食べていました。
塩分補給も最高ですね!
ここで、なにやら写真をパシャパシャとっている方が。
その先には
オコジョ!
先ほどからちょこちょこ指が写り込んですみません笑
我々、結構北アルプスに行っているのですが全く雷鳥に会えておらず、まさかオコジョに会えるなんて全く思ってもおらず。
みんなで感動の声を押し殺しながら写真を撮りました。
ゆっくり休憩して、あとから見てびっくりしたのですが40分程居座ってしまいました。
10:05さぁ先を急いで、次のポイント双六小屋を目指します。
ただ鏡平から双六小屋まで2時間20分ほどあることを考えるとやっぱりさすがの遠さ…!
ただ景色はとにかく綺麗。
本当に辺境の地に向かっていると言う感じがします。
歩き始めは比較的平坦だったのですがまたすぐに登り坂が続きます。
登っては振り返り、後ろに見える先非小度いた鏡池を見ることが出来ます。
北アルプスも一望できました。
右側が穂高連峰(多分)。
左側は隠れてる槍岳(多分)。
歩き始めて30分程で少し緩やかな道に出ます。
この景色最高。
青空と緑が映えます。
今はまだ笑
そして鏡平から約1時間、11:03弓折乗越に到着です。
じゃじゃん。ここにはベンチもあるので、結構人が休憩していました。
ここは笠ヶ岳、弓折岳、双六岳への分岐になっています。
ここでまた15分程休憩します。
結構、ここまでの長距離山行でみんなヘロヘロ。
雲が出てきたのと風が吹いてきて少し不安になってきていました。
ただ、着実に近づいているのもわかっているので元気をふりしぼって向かいます。
毎回登山レポを書いていて怖いなと思うのが、登山中はかなりきつくて、辛い~、もう絶対来ない~と思うのですが、なんとびっくりすることにレポ書いてると、次はいつ行くかねと思っているのが不思議です。
さぁあと1時間30分くらい!
稜線萌え!!!
燕岳も少し見えてる!
多分矢印の方が大天井か燕。
だいぶ稜線歩きになっているのでゆるやかな登りと下りを繰り返していきます。
11:30花見平に到着です。
写真じゃ伝わりにくいのですが、なんか宇宙感があって、ああ地球もそういえば惑星の一つだったと思えるような不思議な感覚でした。
ここで、ソロ登山をされている奥様(50代くらいの奥様)に声をかけられて少し話ました。
今日は天気が良くて、こんな日に来られるなんて運がいいわねぇと。
なんとこの方、3泊で水晶岳や鷲羽岳にいったとのこと。
一人で!!!
とんでもないリュックを担いでいました。
そして、晴れたのは今日だけだったとのこと。
どんだけ大変な山行だったことでしょう…。
考えるだけでリスペクトです。
そして、優しいお声がけをいただけて本当に気分が良かったです。
というか、ここまでの道のりで、双六岳の登山者はみんな優しく話しかけてくれて何度もその言葉に救われました。
登山者の民度が、双六岳は最高でした。
自分たちもこういう人たちになろうと思いました。
本当に優しい方たちばっかりでした。
さぁここからラストスパートです!!!
ここから、双六小屋までの道がまぁまぁ上下があって大変だった記憶があります。
この写真でも少しだけ双六岳が見えているのですが伝わるでしょうか?笑
見えてからが長いあるあるです。
あぁもう目の前!!!!
12:43 登山開始から約8時間、ようやく双六小屋到着です!!!
安心した~笑
双六小屋に関してはまた次の記事でご紹介します!
ここで、なんと朝、駐車場を探しているときに教えてくれたお兄さんがまさかの声掛けてくれました。
すごい、よく覚えていてくれた…!
そしてなんとこのお兄さん、1時過ぎに出て、槍ヶ岳を経由して双六岳に到着しているとのこと。
は?
普通2泊くらいで行くコースなんじゃないの?
しかも、今から下るというではありませんか。
いくらトレランとは言え、一日で槍ヶ岳~双六岳縦走いけるんだ。
とんでもないな。
そのお兄さんに「こっからきつい場所とかありますか。」ていわれて、「私たちはきつかったけどお兄さんなら大丈夫だと思います~」と言って送り出しました。
本当に今回の山行で一番びっくりしました。
早々にチェックインをして、荷物を整理しアタックザックでこの日の内に山頂を目指します。
このときの心配がとにかく風!!!!
めっちゃ風が吹いていて本当息をするのも苦しいくらい。
私たちは知っています。
あの赤岳の時の強風。
登山は雨より風の方が怖いです。
そして今から向かうのは周りに遮るもののない稜線。
危ないと思ったらすぐに引き換えすつもりで向かいます。
山荘から歩き始めて15分程で分岐到着。
双六岳方面へ向かいます。
最初の内は急登ではありますが、ハイマツの樹林帯を進むので風はかなりよけられている感じ。
曇っているのもあり雷鳥がいないかなぁと思いながらまずは稜線まで出ることを目標に歩きます。
登りの途中でゆかいなお兄さんに「上、風すごいですか?」と聞いたら、「まぁ覚悟はしていった方がいいって感じですかね笑」
なに、わろとんねん案件でしたが、やはり風は強そう。
歩いていると雲の中に入っている感じがしますが、少し振り返ってみると青空も見えます。
きっと、燕あたりは快晴笑
この時は風も強いので、みんなシェルかレインウェアを着ています。
帽子は飛ばされるので取るか上からフードをかぶりながら歩きました。
歩き始めて45分程度。
やっと稜線にでました!結構な急登でしんどかった笑
ただし、稜線に出たら今度は暴風笑
華奢な友人は屈んで歩かなきゃいけないくらいの感じ。
そしてこのガス笑
やっぱり今年の山行は曇りばかりです笑
さぁ、こちらが有名な天空の滑走路です!!!笑
どんよりすぎる笑
この右奥に本来であれば槍ヶ岳がみえるはず。
でもこの景色を目の前にしただけでも個人的には本当にうれしかった。
あの、絶対に行けないと思っていた天空の滑走路に自分で歩いて来られるなんて。
信じられない気持ちでいっぱいでした。
まぁ、それと同時に風が強すぎるという邪念が強くあまり感傷に浸ることはできませんでした。
さぁ、頂上まではもう少しです。
朝4:30に出発して、11時間頂上に到着です!
信じられない(´;ω;`)
天気が悪すぎて頂上も我々だけでした笑。
ここでも風が強すぎて、ここまでめっちゃ道のりが大変だったのにそれぞれバシャバシャ写真を撮って「はい、帰ろ!」と言って速攻帰路に笑
レポもこれまでの登山レポで一番長編になっていますがこんなに頂上の滞在時間が短かった山行はありません笑
天気って本当に大切ですね。
ただ無事に漬けたことへの達成感はひとしおでした。
すぐに山荘に戻ります。
向こうは晴れてるもんな。
登頂から1時間程度、16:00に山荘に戻ってきました。
晴れてんなぁ~笑
双六岳1日目まとめ!
とにかく、とにかく長かった!
槍からここまで来る人はなんなの?笑
歩き方やスタミナの取り方ももっと省エネでいかなきゃいけないなと実感しながら自分の体力に少し自信がついた気がします。
ただこの一日目が終わったときにはみんな、もう次の日は下山できないかもしれないと思うほどに疲労困憊でした。
本当に体力に自信がついてから行くことを“強く”オススメします!
今回はここまで!山荘の環境や下山の様子は次回に持ち越します!
なんなら下山はトイレに行きた過ぎて私が暴走したのでほぼ報告できることもないので、山荘についての内容が中心になるかと思います!
それでは!
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