こんにちは、ゆずです!

前回の続き、もう12月に入ってしまいましたが10月に行った涸沢カールレポです!

前回は出発から涸沢小屋までの道のりを書いていきました。ここからは私たちが泊まった涸沢ヒュッテの紹介から始めたいと思います。

涸沢ヒュッテの宿泊は基本的に予約が必要です。予約の方法は泊まる予定の日の1か月前の日の朝8時から“電話受付のみ”で行われます。私たちも予約をする日は全員仕事だったのですがわたし以外のみんなが仕事の合間に鬼電してくれました。正直、秋の繁忙期のため予約とれるかどうかが正念場でした。朝の8時から電話をしてようやく11時過ぎにようやく電話が繋がり奇跡的に予約をとることができました。個室はやや料金が高いとのことで合同のお部屋でお願いし、夕食・朝食付きで\13,000-。合同とは言え、5人でロフトのような場所に泊まるような形だったので実質個室のような感じでした。結構広くて、荷物を置いても5人で広々使えました。

涸沢ヒュッテは建物が複数に分かれており、本館・新館・別館・売店・トイレの棟に分かれています。

まず最初に新館に受付があるので、そこでチェックインを済ませます。この新館には受付の他に売店や食堂があります。テントを利用する人たちもここで受付をするようです。

新館には充電コーナーもありヒュッテに宿泊する人は無料で使用することが出来ます。安心ですよね、YAMAPも常にGPSを使うため結構電池消耗しますよね。

本館は基本的に共同の部屋と談話室があります。談話室にはストーブがおいてあり、タオルや雨具をほせるような場所も一部ありました。

別館にはおそらく個室の部屋があるかと思います。中には入っていないので詳細不明ですが…。

受付を済ませ、まずは荷物を置きに部屋に行きます。今回、私たちは本館の「北穂」という部屋に泊まりました。

ブレブレですみません。

各部屋にも山の名前がついているのもロマンを感じます。

荷物を置いて、登山中に最も楽しみにしていた、涸沢ヒュッテのおでんを食べに売店に向かいます。

時間は13:00ごろ。途中でちらちらと行動食を食べていましたが、汗で冷えた身体のためにも温かいものを食べたくてみんなでわくわくしながら向かいます。話で聞いていたなかでは繁忙期は2時間くらい並ぶという情報もあったのですが、そんなことは全くなく、すぐに購入することができました。(ちなみにトイレも並ぶと言った情報ありましたが今回はそんなことありませんでしたよ~。)

わたしはおでん3種とホットコーヒーでとにかく体を温めるセット。友人はビールを頼んでいました。ちなみにお値段は山プライス。おでんは3種で700円、コーヒー400円、ビール1000円です。ちなみにラーメンや牛丼、各種お菓子や飲み物も購入することができます。売店にはテラスがあり、比較的人もいましたが席は複数個所空いており、すわることができました。

(ビール借りました笑)

この景色のなかで食べるの最高です!寒いには寒いのですが、インナーダウンはいらない程度。疲れた身体におでんの優しい塩分が染みます。ビールを飲んでる勢はポテチも購入し、私も頂きました。みんなで写真を撮りあいながら食べていきます。

この時点で14時。そこから散策を始めます。

別館の裏にいくとヘリポートがありその奥に進みます。

前穂高越しのランタン。

涸沢小屋。

デッキから。撮ってもらいました。

撮影も一時間ほど楽しみ。なんと暇な時間ができてしまいました。そこで、唐松岳のときから恒例のお昼寝タイムです。登山が好きな方からしたら、なに寝とんねん案件ですが笑 晩御飯が16:45~だったため1時間くらい寝られるなぁなんて話をしてなんと4/5人就寝です。疲れたよね笑。一人は写真撮影に奔走していました。おかげで素敵な写真が後日送られてきましたよ。

いよいよ、陽も落ちて晩御飯の時間です。ごはんは新館にある食堂で頂きます。二部制になっており35分入れ替え制。私たちは先の食事時間でした。晩御飯はこんな感じ。

結構がっつり量がありました。私はペロっと食べましたが、みんなはそんなに箸がすすんでなかったかな?おいしさは…まぁ普通です。山で温かい場所で温かいもの食べられるだけで万歳ですよね笑

このごはんを食べてもまだ17時。でもみんな寝る準備をいそいそと始めます。

ちなみに、涸沢カールの水道には石鹸がおいてあり、下水が通っているのか歯磨きもみんな歯磨き粉を使っていました。一方でトイレは汲み取り式。水洗ではありませんでした。ちなみにトイレ棟には自動販売機もありましたよ。「あったか~い」も売っていました。

私と友人は寝る前に、夜のテントの写真を撮りに行きます。この日は紅葉ということもあってたくさんのテントが張られる予想をしていました。その日のテン場がこちら。

う~ん。どうなんだ?決して多くはないですよね。写真の技術や画角のセンスもありますが。この写真はヒュッテのデッキ(おでんを食べたところ)から撮りました。というのも三脚をもっていなかったのでデッキの手すりの淵においてなんとか揺れないように、カメラが落ちないように対応しながら撮った写真です笑。 おそらく紅葉のオンタイムではなかったこと、次の日が雨であったことが原因で当日でやめた方もいたのかもしれません。あまり納得のいく写真ではありませんでしたが寒さと風でこれ以上は断念。まぁ、きっといつかまた来るよね。(どの山でも言ってる。)

寝ます!笑

次の日は5:15に朝食があるため4:30には起きて、帰り支度をしなくてはなりません。19時には寝ていたと思います。それでも9時間睡眠笑 帰りに備えて英気を養いました。

さて、次の日…

起きた瞬間にわかりました。

雨だと…。

正直、夜中、あんなに疲れていた身体でも屋根にたたきつける雨の音で目が覚めました。

わかってたんです。笑 もとから二日目は雨予報でした。

今年の私たちは唐松からどうにもあまり天気にご縁がありません。

ひとまず、私たちはなにがあってもいいように朝食を食べたらすぐに出発できるように準備を始めます。

ちなみに電気は4:45からつくようになります。夜明け前の真っ暗ななかだとやっぱりヘッデンが便利です。

朝食は5:15です。昨日同様、新館で食べます。ごはんはおかわりが出来ますよ! 朝食はこんな感じ。

お味は、山小屋のごはんって感じです。お漬物がおいしかったです。なんならやっぱり、ごはんが一番おいしかったかもしれません。笑

さぁ、出発目指して準備をしますが、雨とは言え、だんだん外が明るくなってきました。そこで穂高山脈を見ると、なんと…!

雪化粧!!!

寒さと雨で、わかってはいたもののちょっと気分は落ち込み気味だったのにこの雪化粧をみてテンションが上がる我々。やっぱり雪をかぶった穂高連峰は迫力があってかっこよかった。前日の晴れの姿と雪(雨)の姿を観られたのはラッキーと思えました。

7:40頃に出発です。

帰りは、この雨の中、横尾までは岩場が続き滑りやすい状況が続きます。

雨の中でも紅葉はきれいです。ただ、この雨で結構落葉もあり滑りやすい状況であることには変わりありません。そんななか、メンバーの一人がトイレに行きたくなり2部隊に分かれます。マジで足元が悪かったのですがものすごいスピードで下っていきました。私はのんびりコース部隊。滑らないようにゆっくり下ります。予定では横尾で合流の約束で分かれました。

のんびり隊は8:14に本谷橋に到着です。

前日に比較すると当たり前ですが、水量が増加しています。また、別の顔を見られた気分です。

本当だったらゆっくり休みたいところですが、開けていて雨をしのぐ場所もあまりないので立った状態で水分補給程度で休憩をすまし、横尾までの道を進みます。

ここから登りは1時間20分程かかっているのですが、結局足場が悪かったのもあり本谷橋から横尾まで下りも1時間10分程度かかりました。

9:20に横尾に到着です。

すっかり休憩をすました先導隊はカップ麺をすすっていました。笑 この日は確かに寒くて動いていてもすぐに体温奪われる日でした。 私はこの横尾で休憩したのですが、おみやげでクッキーを購入です。

上高地 稜線クッキー

味は純粋なバタークッキーで懐かしい味なのですが、このクッキーの売り上げ金の一部が山の保全に募金されるとのことで、この魅力的な商品名に惹かれて購入。

しかしリュックの腰ポケットに入れていた財布が浸水…!

まさかの1000円札がすべて濡れていました笑

本当に申し訳ないことに濡れた1000円札を使わせてもらいました。そして友人らがお金乾かすの手伝ってくれました。みなさんも雨の日のお財布の入れる場所は気を付けてください笑(最終的に車の暖房ですべて乾きました。みんな手伝ってくれてありがとう笑)

さぁ、横尾出発でここからはほぼ平坦。

上高地を目指します。

ここから上高地までがめーっちゃ長かった。昇り降りがないから息が切れるようなことはないのですが平坦は平坦で疲れる。

しかし、雨が少しずつ弱まって一瞬陽がさす場面も出てきました!雨粒に濡れた木や草がキラキラして綺麗だね~なんて話ながら歩きます。

さぁ、12:30ごろようやく到着しました!上高地!

ちゃんとした時間もわからなければ、ちゃんとした写真もなく、下りは寒さと長距離の平坦道でぐったりでした笑。

次の日、有給をとっててよかった。笑

日曜日のお昼時、お天気はあまりよくありませんでしたが結構観光客がいました。

カッパなどの水気を少し拭いて、タクシーに乗り込みます。毎回おなじみ酔いがちな上高地の道のりですが、疲れで寝てました。 駐車場に着いたら陽もでてきました。

無事に下ってこられてよかった。

まとめ!

とにかく涸沢ヒュッテは充電もできるし、ストーブもあるしで秋のお泊りに最高です!!!

涸沢カールの紅葉は最高!関東近郊からはやっぱり遠く感じるし、車も近くまで行けるわけじゃないし、上高地からも結構な距離がある。ただ、それだけ歩いただけあって、本当に異世界に行ってしまったようなきれいな景色をみることが出来ます。

(山に詳しい方にお話したら、13:00に涸沢着いたなら、北穂くらい行けばよかったのにと言われましたが私たちにはその体力ありませんでした笑)

来年の紅葉もぜひ長野の山で見られてると良いなぁと思います。

番外編!

初めての秋の山小屋宿泊で持っていって良かったもの3選。

  • 腹巻

とにかく寒いのであるのとないのとでは違います。特に、山を登り終えて夕食までの間など陽が落ちてきたときに装着。その中にカイロなどを仕込みます。外すとめっちゃスース―しました笑

  • ダウンパンツ

こちらも防寒具です。がさばるし、直前まで持っていくか迷いました。でも、本当にもっていって良かったです。寒かったんです。雪が降るくらいですからね。夜寝てるとき暑くなるかなとも感じましたが全くそんなことありません。荷物に余裕がある方はテント泊じゃなくても持っていくことをお勧めします。本当に寒さが凌げました。

  • インナーシュラフ

これは今回だけでなく、前から買っておけばよかったなあと思ったのですが、山小屋あるあるで布団がかび臭かったり、汗臭かったり。しょうがないです。私もおなじ状況ですからね笑 今回防寒も兼ねて初めて購入し持っていきました。正直、防寒になったかは微妙なところではありましたが、寝てたときのかび臭さもへっちゃら。家に帰ってもまるっと洗えるため前から持って行って良かったです!

さあ、

年内に書き終えられてよかった。

実は11月には陣馬~景信~高尾の低山縦走をしたり、12月には雪頭ヶ岳~王岳の縦走をしたりと書きたいことがあるのですが、残念ながら来年に持ち越します笑

この体力をキープしつつ、来年はもう少し難易度の高い山にも行けたらいいなって思っています!

それでは皆様良いお年を!